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    【Heroku導入で、悩みのタネだった在庫管理の操作性・作業効率が大幅に向上】ユニフルーティージャパン様インタビュー

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      バナナをはじめとした青果類の輸出入を行う株式会社ユニフルーティージャパン様。今回、在庫管理システムの刷新のためにPraztoがHeroku導入支援を行いました。

      これまでの在庫管理はExcelを使用していたそうですが、どのような課題があって新システムへ切り替えたのか。そして現在の在庫管理システムの使用感や満足度は? 聞き手はPraztoの代表の芳賀と、COOの大竹がお送りします。

      福田 喜彰(ふくだ よしあき)
      オーダープロセス部 DBチーム

      大学卒業後、生鮮青果物を取り扱う加工会社に入社。バナナ部門に配属となり、製造管理、生産管理など入荷から販売まで様々な業務に従事。2019年に、ユニフルーティージャパンに入社。入社時、社員が皆フレンドリーな方が多く、転職してきたよな(?)と錯覚を覚えるくらいスムーズに着任。
      入社当時は基幹システムの切替真っ最中で、受注部をはじめ、営業、製造部門の様々な方と話を聞き、社内の業務を一通り把握することが出来た。その後、西日本-DB部門発足にあたり受注部より異動。東日本の部門で運用していた在庫管理システム(旧システム)を西日本のDB部門に導入。    
      2022年にシステム担当の異動に伴い、在庫管理システム(旧システム)の運用管理、メンテナンス等も実施するようになった。2023年にバナナ以外の商材にも対応できる新たなる在庫管理システムを作ろうと、プロジェクトが発足し、Prazto様と出会うこととなった。
      永吉 純二(ながよし じゅんじ)
      オーダープロセス部
      業務推進チーム

      某製パンメーカーや青果関連会社等、様々な業界でExcelVBA、Access社内ツール開発を経験。
      2020年にユニフルーティージャパンへ入社。受注部門DB部門ではシステムやツール改修により業務全体の効率化を図る。2023年に新在庫管理システム移行時はDBチームとしてプロジェクトに参加。現在は業務推進チームのプロジェクトリーダーとして、過去の経験や知識を活かしながら様々なツール開発や社内業務改革を進めている。
      守安 大樹(もりやす ひろき)
      西日本営業部
      オーダープロセス部 東西DBチームリーダー

      2015年にユニフルーティージャパンへ入社。西日本営業部の営業として顧客対応を行う傍ら、西日本DBオペレーションを全て1人で兼任。
      2020年に西日本DBチーム発足を機にチームリーダーへ就任。2023年に新在庫管理システム移行時は営業兼DBチームとしてプロジェクトに参加。現在は営業兼東西DBチームのリーダーとしてDB全体をマネージメントしながら、入荷の安定を目指し産地と直接交渉を重ねている。東西営業DB全員の業務に欠かせない入荷情報の発信を担う。
      山川 未来(やまかわ みき)
      西日本営業部 オーダープロセス部 DBチーム

      2015年に西日本営業部の営業アシスタントとしてユニフルーティージャパンへ入社。
      2020年に西日本DBチーム発足を機にDB業務も兼任。現在は営業サポートを円滑に進めるためアシスタントを取り纏めながら、新規商材DBを担当。どんな業務も効率化し複数業務を同時に推し進められるマルチタスキングのエキスパート。
      芳賀 怜史(はが さとし)
      株式会社Prazto CEO

      早稲田大学を卒業後、SIer、外資系マーケティング会社、Salesforceゴールドパートナー企業と3社の経験の中でエンジニアリングを通じて多くのお客様の課題解決を行う。2019年にSalesforceを使用した受託開発を行う株式会社Praztoを創業。2022年にはSalesforceパートナーのルーキー企業としての最優秀賞であるEmerging Partner of the year – Consulting – を受賞し、年商3.7億円にまで事業を成長させる。2024年に2社目となる智歳株式会社を創業し、プロダクト事業および分析プラットフォーム事業の展開を開始。Praztoの事業を通じて出会ったプロフェッショナルなスキルを有したエンジニア、デザイナー、フロントエンジニア、フォトグラファー、ライターと一緒に唯一無二のサービスを構築して、顧客のビジネスの価値を向上させるサービスを創る。
      大竹 萌絵(おおたけ もえ)
      株式会社Prazto COO


      大学卒業後、美容クリニックで受付カウンセラー職としてカウンセリング業務に従事。BtoBの経験を積むためサービスオフィス総合受付/秘書に転職し、入居企業様のサポートに従事。2022年9月、株式会社Praztoの教育事業への理念に共感して、SalesforceコンサルタントとしてPraztoに入社。現在は、株式会社PraztoのCOO/教育事業統括として教育事業の立ち上げと拡大を統括しながら、自らもSalesforceのトレーナーとして教育事業の実務も行う。

      販売期限がある青果ならではの複雑な在庫管理

      芳賀:今回、バナナの在庫管理システムをHerokuで構築しましたが、あらためて御社の事業の説明をお願いします。

      福田:弊社は青果類の輸入メーカーです。メイン事業はフィリピン産バナナの輸入で、全国各地で販売しています。バナナ以外もアボカド、グレープ、キウイなどの青果を取り扱っています。

      芳賀:まだ青い状態のバナナを輸入、追熟(※収穫後に成熟させること)してから販売店へ届けるため、1日単位の動きがとても重要だということですよね。輸入・追熟・販売期間を正しく管理する在庫管理システムが必要だったとお聞きしています。

      福田:そうですね。青いバナナは輸入後7日~10日で売らなければなりません。その間、約5日間追熟し美味しいバナナに仕上げています。在庫管理では、こういった期限がある青果の状態をスピーディーに計算し、さらにお客様の売買傾向から適正なニーズを捉える必要があるのです。 複雑な管理になるので、元々は視覚的にわかりやすいExcelをベースにした在庫管理システムを使用していました。

      読み込みの遅さや保存エラー。Excel管理の限界を感じていた

      芳賀:これまでのExcelを使用した在庫管理の課題点はどんなところにあったのでしょうか?

      福田:時代にあわせてどんどんカスタムしていたので、システム自体がどんどん重く、動かしづらくなっていました。一つの商流の中で、計画を策定する担当者、出荷担当者、営業担当者…と、5名くらい在庫管理に携わるのですが、同時にシステムを利用するとデータが先祖返りしてしまうこともあって。

      山川:気付かないところで同時にシステムを開いている人がいて楽観ロックがかかってしまうことがしょっちゅうありました。保存しようとしたらエラーが出てしまったり、データが更新されず最初からデータを入力し直したり…。社内で「今からシステム触ります!」「更新終わりました!」という声掛けをしながら作業している状況でした。

      芳賀:ミスが起きてはいけない在庫管理システムで、それはかなりお辛い状況ですよね。

      山川:しかもデータの読み込みも遅かったのです。在庫のシミュレーションをしようとしても、システム起動待ちに多くの時間をとられていた気がします。

      福田:正直、社内全体で1日5時間くらいは楽観ロックによる無駄なやり直し作業が発生していた気がしています。さすがに辛かったですね。

      芳賀:そうなると、「今システムに記載してあるこの数字は正しいデータなのか?」という不安も発生しますよね。

      福田:そうですね。そういった支障をなんとか解決したくて。これまでも展示会に行ったり調べたりしていました。そんな中、Salesforceさんにも話を聞く中で、Praztoさんを紹介いただいて。スプレッドシート上でデータを触れるというのが、私たちのイメージにぴったりだったので、ご依頼しました。Excel文化の会社だったので、社内からも「Excelに近いシステムが良い」という要望もありました。私たちが思い描いていた理想のシステムとご提案いただいたシステムのイメージが合致したのはご縁だったと思います。

      新システムの移行で、ストレスのない在庫管理が可能に

      芳賀:今回、Herokuを導入したので、データは全てクラウド上に移行しました。これまでの課題は解決できましたでしょうか?

      山川:はい。構築前に弊社の課題を丁寧にヒアリングしていただいたこともあり、大幅に改善されました。システムを使う社員全員が指摘していた楽観ロックも改善され、読み込み速度もあがり、1日の中でも作業効率がとても上がった実感があります。

      森重:これまではシステム立ち上げから読み込みまで20分くらいかかることもありましたよね。その間にシステムが落ちることもあったし、今はそれがなくなりかなり快適にストレスなく在庫管理ができています。

      神戸にある西日本事務所で取材
      後ろに見えるのはバナナが輸送されてくる神戸港

      芳賀:それは良かったです。 今後、新規事業立ち上げ等で在庫管理がより複雑になってもHerokuのDynoを上げることで、スピード感も担保できます。

      福田:なるほど、今後はそのように対応します。現在も最低限の楽観ロック機能はあるものの、データの競合が起きていない場合、編集が続けられるようになりました。以前のように、全部やり直し! ということが無くなったのは大きいです。

      構築したシステムの実際のスクリーンショット
      Webシステムだが、従来のExcelの操作性をそのまま再現

      他にはないPraztoの提案力とスピード感に満足

      芳賀:弊社の開発の進め方についてのフィードバックもいただけますか?

      福田:週に1~2回のミーティングがあったので、スピード感を持って開発ができたと感じています。積極的にコミュニケーションをとっていただいた印象です。こちらの相談事も嫌な顔せずすぐに対応していただけたので、安心してお願いできました。

      永吉:以前、別の会社にお願いした時は断られてしまったようなことも対応いただきました。私たちがリクエストしたことに対して「こういう方法だったらできます」と、実際にカタチにして提案していただけて。時間が限られている中での提案力とスピード感には感謝しています。

      一方で、実際に弊社の在庫管理の一連の流れなども見せ、「なぜこのデータ入力が必要なのか」という結果から遡って改善したいシステムの話ができたら良かったかなとも思います。

      ただ、弊社としても早急にシステムを切り替える必要があったので、限られた開発時間の中では時間的に難しかったとは感じます。短い時間で満足行く操作性のシステムが実現できたのは、Praztoさんのおかげですね。今後も改修作業をお願いします。

      芳賀:ありがとうございます。今回作った在庫管理システムを、今後どう活用していきたいか展望もお聞かせください。

      福田:弊社が扱う商材の中でも追熟がある青果の在庫管理が最も難しいのですが、今回、バナナの在庫管理をクリアできました。今後は難易度が低いアボカドなどにも活用したいです。また、バナナの中でも青バナナの在庫管理など追熟以外のオペレーションの管理もできそうですよね。ひとつの青果に留まらず、弊社が扱っている商材全体の在庫を一括で管理できたらとも思います。

      芳賀:在庫管理システムは、御社のビジネスを推進するためのエンジン的な存在だと感じています。システムを活用することで取り扱い商材を広げることも可能です。ぜひ、どんどん使って育てていってください。

      森重:あとはAIを使用した生産・販売予測をしてみたいですね。

      芳賀:御社側に実績データが蓄積されていれば、Tableauも組み合わせることで、

      生産・販売傾向予測は可能です。もちろん弊社での開発も可能なので、ぜひご検討ください。

      取材も終始賑やかに実施をさせていただきました
      ■株式会社Praztoについて
      Praztoは、Salesforceを中心としたSaaS導入における企業課題の解決を力強く支援する「SaaS導入コンサルティング事業」を中心に展開しています。
      あらゆる分野のSaaSが市場に普及するなか、適材適所なSaaSをどのように配置・構成するか、どのようにカスタマイズするかが、お客様のビジネスを加速させるためにとても重要になってきています。
      我々Praztoは、お客様のビジネスパートナーとして一緒に課題発見をして、それを解決するコンサルティングチームです。

      ■会社概要

      社名:株式会社Prazto
      本社:東京都千代田区丸の内一丁目6-2 新丸の内センタービル21階 
      代表者:代表取締役 芳賀 怜史
      設立:2019 年
      URL:https://www.prazto.com/

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